野村胡堂 銭形平次捕物控CASE / 117

江戸を揺らす、ふたつの不可能。

閉された庭

娘は、戸締りされた部屋から消えた。
そして、閉ざされた庭で見つかった。

人はどこから出たのか。どうやって庭に入ったのか。
銭形平次が見つめるのは、怪異ではなく、人のしわざ。

01INVESTIGATION
STARTS HERE
SCROLL TO THE CASE

01 / THE IMPOSSIBLE CASE

閉じられた場所で、
何が起きたのか。

読む前に知ってよいのは、二つの矛盾だけ。真相はここでは明かしません。

月明かりの江戸屋敷、娘が消えた部屋

FIRST IMPOSSIBILITY 不可解その一

01

娘は、密室から消えた。

内側から戸締りをしたはずの部屋。そこにいたはずの娘の姿がない。出入口が閉ざされていたのなら、どうやって外へ出たのか。

夜の閉ざされた庭

SECOND IMPOSSIBILITY 不可解その二

02

娘は、庭で見つかった。

今度は、容易に出入りできないはずの庭。密室の謎に重なるもうひとつの不可能。事件は何を隠しているのか。

謎

怪異に見える出来事ほど、
平次は「人間」を見る。

02 / INVESTIGATION ROOM

事件の現場を、
あなたの目で調べる。

数字の印をクリック・タップすると、検分記録が開きます。
これは作品の記述に基づく位置関係の模式図であり、屋敷の正確な平面図ではありません。

大瀧家の屋敷 現場概念図検分地点を選択
江戸時代の大瀧家屋敷、寝間・縁側・庭・木戸などの鳥瞰検分図
※ 模式図は理解を助けるための演出です。位置・尺度・開口部の配置は、原文から確定できるものではありません。

03 / PEOPLE OF THE CASE

事件を動かす、
人々の思い。

怪談ではなく、人間の物語として読むために。核心を隠した人物紹介です。

銭形平次 個別肖像

THE DETECTIVE / 銭形の親分

銭形平次

不可解な事件を前にしても、物証と人の心を見つめる岡っ引。捜査の核心へ静かに迫る。

平次
八五郎 個別肖像

THE PARTNER

八五郎

事件を平次のもとへ運び込む相棒。率直な問いが、新しい糸口になる。

八
お勢 個別肖像

THE SISTER

お勢

姿を消した姉を心配し、平次に助けを求める娘。家族の思いを事件へと結びつける。

勢
お茂世 個別肖像

THE MISSING DAUGHTER

お茂世

大瀧家の娘。彼女の失踪が、二重の不可能をめぐる捕物の始まりとなる。

茂
大瀧清左衞門の独立肖像

THE FATHER

大瀧清左衞門

姉妹の父である浪人。家族と屋敷をめぐる事情を知る人物。

瀧

04 / THE DETECTIVE'S EYE

大きな謎は、
小さな違和感から。

平次の捕物の魅力は、怪しいものを怪しいままにしないところ。見過ごされそうな細部が、物語を少しずつ動かしていきます。

答えは、本編で
I

戸締り

誰が、いつ、どこを閉めたのか。

II

障子

何げないものが、証言と一致しない。

III

庭と塀

通れないはずの場所に、残された疑問。

IV

人の声

見たものと聞いたものは、同じ事実なのか。

05 / EIGHT REASONS TO READ

物語を巡る、
八つの扉。

時系列の再現ではなく、作品の魅力を別々の角度から紹介します。

閉された庭 物語カルーセル1
01 / THE HOOK

娘は、
どうして消えた。

まずは、ありえない失踪の謎から。

閉された庭 物語カルーセル2
02 / THE CONTRADICTION

閉ざした庭に、
誰かがいる。

一つの不可能が、もう一つを呼ぶ。

閉された庭 物語カルーセル3
03 / THE DETECTIVE

平次は、
怪異を信じない。

現場と証言のあいだに答えを探す。

閉された庭 物語カルーセル4
04 / THE HEART

家族を思う
ひとつの願い。

謎の奥で、人の心が揺れている。

閉された庭 物語カルーセル5
05 / THE SUSPECTS

言えない事情、
隠したい過去。

誰の言葉を、どう聞くべきか。

閉された庭 物語カルーセル6
06 / THE CLUES

小さな異変が、
世界を変える。

推理の楽しみは細部に宿る。

閉された庭 物語カルーセル7
07 / THE PROMISE

不可能は、
人が作った。

その仕組みは、まだ明かさない。

閉された庭 物語カルーセル8
08 / LISTEN NOW

結末は、
あなたの耳で。

野村胡堂の江戸ミステリーを朗読で。

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06 / FROM THE ORIGINAL TEXT

物語は、一声から始まる。

「若い娘が一人煙のやうに消えてなくなつたんですがね、こいつは年代記ものぢやありませんか」

野村胡堂『閉された庭』より(本文表記に基づく抜粋)

八五郎の一言が、平次の静かな日常を事件へ変えてゆきます。奇妙な出来事に惹きつけられながら、読み進めるほどに人間模様が浮かぶ。それが銭形平次捕物控の味わいです。

07 / LISTEN TO THE STORY

平次とともに、
真相へ。

現場を見て、人物の声を聞いたなら、最後は物語そのものへ。野村胡堂『閉された庭』を朗読でお楽しみください。

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