
FIRST IMPOSSIBILITY 不可解その一
01
娘は、密室から消えた。
内側から戸締りをしたはずの部屋。そこにいたはずの娘の姿がない。出入口が閉ざされていたのなら、どうやって外へ出たのか。
江戸を揺らす、ふたつの不可能。
娘は、戸締りされた部屋から消えた。
そして、閉ざされた庭で見つかった。
人はどこから出たのか。どうやって庭に入ったのか。
銭形平次が見つめるのは、怪異ではなく、人のしわざ。
01 / THE IMPOSSIBLE CASE
読む前に知ってよいのは、二つの矛盾だけ。真相はここでは明かしません。

FIRST IMPOSSIBILITY 不可解その一
01
内側から戸締りをしたはずの部屋。そこにいたはずの娘の姿がない。出入口が閉ざされていたのなら、どうやって外へ出たのか。

SECOND IMPOSSIBILITY 不可解その二
02
今度は、容易に出入りできないはずの庭。密室の謎に重なるもうひとつの不可能。事件は何を隠しているのか。
怪異に見える出来事ほど、
平次は「人間」を見る。
02 / INVESTIGATION ROOM
数字の印をクリック・タップすると、検分記録が開きます。
これは作品の記述に基づく位置関係の模式図であり、屋敷の正確な平面図ではありません。
03 / PEOPLE OF THE CASE
怪談ではなく、人間の物語として読むために。核心を隠した人物紹介です。

THE DETECTIVE / 銭形の親分
不可解な事件を前にしても、物証と人の心を見つめる岡っ引。捜査の核心へ静かに迫る。
平次
THE PARTNER
事件を平次のもとへ運び込む相棒。率直な問いが、新しい糸口になる。
八
THE SISTER
姿を消した姉を心配し、平次に助けを求める娘。家族の思いを事件へと結びつける。
勢
THE MISSING DAUGHTER
大瀧家の娘。彼女の失踪が、二重の不可能をめぐる捕物の始まりとなる。
茂
THE FATHER
姉妹の父である浪人。家族と屋敷をめぐる事情を知る人物。
瀧04 / THE DETECTIVE'S EYE
平次の捕物の魅力は、怪しいものを怪しいままにしないところ。見過ごされそうな細部が、物語を少しずつ動かしていきます。
答えは、本編で誰が、いつ、どこを閉めたのか。
何げないものが、証言と一致しない。
通れないはずの場所に、残された疑問。
見たものと聞いたものは、同じ事実なのか。
05 / EIGHT REASONS TO READ
時系列の再現ではなく、作品の魅力を別々の角度から紹介します。

まずは、ありえない失踪の謎から。

一つの不可能が、もう一つを呼ぶ。

現場と証言のあいだに答えを探す。

謎の奥で、人の心が揺れている。

誰の言葉を、どう聞くべきか。

推理の楽しみは細部に宿る。

その仕組みは、まだ明かさない。

07 / LISTEN TO THE STORY
現場を見て、人物の声を聞いたなら、最後は物語そのものへ。野村胡堂『閉された庭』を朗読でお楽しみください。
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