ZENIGATA HEIJI · HUMANITY MYSTERY

千両の黄金より、
重いものがある。

孝行息子と千両の茶釜

品川の浜で見つかったという黄金の茶釜。
その奇跡は、貧しい漁師を幸せにしたのか。
銭形平次が見抜いたのは、宝の値打ちだけではなかった。

SCROLL TO EXPLORE ↓
THE STORY / 序章

海から現れた宝は、
人を幸せにするのか。

品川沖、貧しい漁師・藤六の網にかかったという金の茶釜。千両もの値打ちがあると噂され、親孝行者の藤六は、茶釜と一緒に見世物にされていた。

ところがある夜、その茶釜が忽然と消える。番人夫婦が語る襲撃の顛末。お春が訴える兄の苦しみ。平次の前で、黄金の輝きとは別の真実が浮かび上がる。

THE HUMAN HEART人の心には、
値段をつけられない。

―― 銭形平次人情譚『金の茶釜』

THREE THREADS

黄金が映し出した、三つの顔。

01 · THE MIRACLE

網にかかった
千両の茶釜

品川を騒がせた思いがけない発見。幸運の噂は、瞬く間に見世物へと変わっていく。

02 · THE COST

孝行という名の
見世物

家族を思う青年のやさしさを、金儲けの道具にしてしまう人々。貧しい兄妹は追い詰められる。

03 · THE DETECTIVE

平次が見抜く
もうひとつの謎

消えた茶釜を追いながら、平次が見ようとしたものとは。真相は朗読本編で。

PEOPLE / 人物帖

金の茶釜をめぐる人々

事件の背後にある、それぞれの思い。

銭形平次の人物肖像
THE DETECTIVE

銭形平次

神田の名岡っ引。鋭い推理と人を見る目で、事件の奥にある真実を探る。

藤六の人物肖像
THE FISHERMAN

藤六

品川の貧しい漁師。母思いの孝行者だが、評判の黄金の茶釜に翻弄される。

お春の人物肖像
THE SISTER

お春

藤六の妹。兄を救おうと八五郎を頼り、平次へ助力を求める。

八五郎の人物肖像
THE PARTNER

八五郎

平次の子分。事件を持ち込み、兄妹の境遇にも心を寄せる。

増屋佐五兵衛の人物肖像
THE MONEYLENDER

増屋佐五兵衛

高利貸し。茶釜の見世物に関わる金主であり、藤六一家に重い圧力をかける。

THE WITNESSES

助七とお大

茶釜の番人夫婦。盗難の夜に何が起きたのか、その証言が事件の鍵になる。

LISTEN / 朗読を聴く

耳で味わう、平次の人情。

朗読・七味春五郎。二つの映像から作品の世界へ。

『金の茶釜』関連映像 Ⅰ

作品をじっくりと味わう時間へ。

YouTubeで開く ↗

『金の茶釜』関連映像 Ⅱ

もうひとつの入口から、物語を楽しむ。

YouTubeで開く ↗

※動画の正式な題名・バージョン区分は確認後に反映します。

EDO NOTEBOOK

江戸の言葉をひらく

金主(きんしゅ)

見世物などの興行に資金を出す人。

二十四孝(にじゅうしこう)

中国に伝わる二十四の孝行譚。親を思う行いの手本として江戸でも知られた。

裃(かみしも)

肩衣と袴を組み合わせた礼装。

金無垢(きんむく)

めっきではなく、全体が金でできていること。

緑青(ろくしょう)

銅などの表面に生じる青緑色のさび。

A HUMAN STORY

本当に価値のあるものは、
目には見えない。

野村胡堂が描いた、謎と情が交わる一編。