朗読作品

花も刀も

山本周五郎 →
剣には勝てても、人生には勝てない。道場を追われ、人の情けと失敗を重ねながら、剣と生き方を学び直してゆく平手幹太郎の青春と再生を描く山本周五郎の武家小説。
秋の夜の江戸の町を歩く平手幹太郎と提灯を持つ老人

THIS WORK

この作品を、どう辿りますか。

あらすじ

剣の才に恵まれながら、誇りと不器用さゆえに道場を追われた平手幹太郎。行き場を失った彼は、本所の貧しい暮らしの中でお豊と幸坊に出会い、人の情けに救われる。

やがて伊達家下屋敷の師範として居場所を得るが、門人の問題やお豊との関係によって再び足元を失う。千葉周作の道場で剣を学び直し、幹太郎は技巧や自負だけでは届かない強さと、人が自分の人生を引き受けることの重さに向き合ってゆく。

登場人物

平手幹太郎 — 主人公。剣の才に恵まれた若者。のちに平手造酒と呼ばれる人物として描かれる。

お豊 — 幹太郎が困窮の中で出会う女性。彼の人生に深い影響を残す。

幸坊 — お豊とともに暮らす少年。のちに幹太郎へ重要な知らせを届ける。

秋田平八 — 幹太郎の旧友。妹かやとの縁を通して、友情と家族の問題に関わる。

かや — 幹太郎の妹。秋田平八と深い縁を結ぶ。

千葉周作 — お玉ヶ池の道場を率いる剣客。幹太郎が剣を学び直す師。

野口重四郎 — 幹太郎が師範時代に将来を期待する若い門人。

柴田頼母 — 幹太郎に師範辞任を伝える武家社会側の人物。

海保帆平 — 千葉道場の門人。幹太郎と時代や生き方をめぐって意見をぶつける。

用語集

千葉道場 — 千葉周作の道場。幹太郎が自分の剣を根本から見直す場所となる。

お玉ヶ池 — 千葉道場の所在地として作中に現れる江戸の地名。

伊達家下屋敷 — 幹太郎が剣術師範として勤めることになる武家屋敷。

師範 — 道場や藩邸などで門人・家臣へ武芸を教授する立場。

道場破り — 他流の道場へ赴き、技量を試すため勝負を挑むこと。作中では剣の技巧と本質を問う契機となる。

吉原 — 江戸の遊興地。主人公が精神的に追い詰められた時期の場面として登場する。

物語を巡る

— 八枚のビジュアルから『花も刀も』の核心へ —

物語を辿る

剣の才、喪失、人情、学び直し、そして再会。物語の転換点を厳選した場面画像で辿ります。

冬の本所

『花も刀も』物語場面:冬の本所
冬の本所

道場を離れた幹太郎が、寒々しい江戸の町で行き場を失う。

千葉道場の稽古

『花も刀も』物語場面:千葉道場の稽古
千葉道場の稽古

お玉ヶ池の千葉道場で、幹太郎は剣を一から学び直してゆく。

道場の規律

『花も刀も』物語場面:道場の規律
道場の規律

技だけでは届かないものを、厳しい稽古と師の言葉から思い知らされる。

時代を語る門人たち

『花も刀も』物語場面:時代を語る門人たち
時代を語る門人たち

世の騒ぎを語る門人たちの中で、幹太郎は剣と生き方を考える。

信念の衝突

『花も刀も』物語場面:信念の衝突
信念の衝突

道場の仲間との対話は、やがて生き方そのものを問う激論へ変わってゆく。

秋の再会

『花も刀も』物語場面:秋の再会
秋の再会

長い歳月を経て、お豊と向き合う幹太郎。過去と別れが静かに胸へ迫る。

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