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あらすじ
十五年前、浜田藩を退身した安倍信右衛門は、藩政を私物化する奸臣・神尾采女を討つよう、息子の信太郎へ命じる。信太郎は故郷・浜田へ向かうが、そこでは幼い頃に許嫁と定められた文絵の死を知らされる。悲しみの中で響く朝顔の琴、盲目の娘との出会い、そして藩を揺るがす悪政。父の無念と秘められた恋の真実が、月夜の旅立ちへと結ばれていく。
登場人物
- 安倍信太郎:安倍信右衛門の一子。父の命を受け、神尾采女を討つため浜田へ向かう若武者。
- 安倍信右衛門:信太郎の父。かつて浜田藩に仕えたが、神尾采女を諫めて退身した。
- 神尾采女:浜田藩の実権を握る奸臣。主君の寵愛を背景に藩政を乱す。
- 建部監物:浜田藩の国家老。信右衛門の旧友で、文絵の父。
- 文絵:建部監物の娘。信太郎の許嫁。朝顔の曲と物語の核心を担う女性。
- 小雪:当初、文絵の従妹として語られる盲目の娘。
- 乳母かね:文絵に仕える老女。終盤で重要な真実を告げる。
- 柴野靱負:浜田藩の奉行。采女の悪政に抗して命を落とす。
用語集
- 永の暇(ながのいとま):主家から永久に暇を出されること。事実上の退身。
- 退身(たいしん):武士が主家を退くこと。
- 直諫(ちょっかん):主君へ直接いさめること。
- 諫死(かんし):死をもって主君を諫めること。
- 許嫁(いいなずけ):結婚を約束された相手。
- 朝顔の曲(あさがおのきょく):作中で文絵の心情と真実を象徴する琴曲。
- 鳥刺し(とりさし):鳥を捕る者。作中では采女配下の乱暴者として描かれる。
- 闇討ち(やみうち):暗闇や不意を狙って襲うこと。

物語を巡る
— 七つのカードから『朝顔草紙』の核心へ —
物語を辿る






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