お美乃
小三郎の許嫁。最後まで愛する男の無実を信じる娘。
そう信じる娘が、絶望の果てに選んだのは、白無垢の花嫁姿だった。
正月の江戸。廻船問屋・三文字屋の主人が殺され、跡取りの小三郎が疑われる。証拠は小三郎を指し、ついに処刑の日が迫る。しかし許嫁のお美乃だけは、彼の無実を信じていた。
「処刑前に、祝言をさせて下さいませ」。鈴ヶ森の刑場に響く一人の娘の願い。銭形平次は、若い二人の運命を変えられるのか。

誰もが疑っても、愛する人の無実を信じる。
命を懸けてでも救いたい。
証拠に従って下した判断。
名御用聞は、何を見落としたのか。
小三郎の許嫁。最後まで愛する男の無実を信じる娘。
廻船問屋の養子。主人殺しを疑われ、死罪を宣告される。
江戸の名御用聞。娘の願いを受け、事件に再び向き合う。
平次の相棒。捜索と聞き込みに奔走する。
八つの問いが、花嫁の物語へ誘います。
江戸の南側に置かれた刑場。物語の重要な舞台。
花嫁が婚礼に着る白い衣装。
柱に縛り付けて行う重い刑罰。
船で運ばれる商品の輸送や売買を扱う商家。
奉行所などで取り調べや裁きが行われる場所。
野村胡堂『銭形平次捕物控』より『刑場の花嫁』。朗読 七味春五郎。
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