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この作品を、どう辿りますか。
作品紹介
浅草黒船町の裏長屋で育った繁次、参吉、おひさ。気弱で自分に自信のない繁次は、おひさが参吉を恋していると思い込み、自分の恋心を胸の奥へ押し込めていきます。やがて三人の関係は、言葉にしなかった想いと一人で決めつけた優しさによって、取り返しのつかない場所へ運ばれていきます。

あらすじ
幼なじみのおひさを想う繁次は、「おひさは参吉が好きなのだ」と思い込み、自ら身を引き続けます。ところが、おひさがかつて本当に想っていた相手は繁次でした。気づかれないまま心を諦めたおひさは、やがて本当に参吉を愛するようになります。一方、名人を志す参吉は、富豪の娘との結婚と名声を求めるなかで、職人として越えてはならない一線へ踏み込んでいきます。
主な登場人物
- 繁次:浅草黒船町の裏長屋で育った指物職人。生真面目で思いやりがあるが、自分を低く見る癖があり、おひさへの想いを自ら封じ込める。
- 参吉:繁次の幼なじみで蒔絵職人。才能と度胸を備え、百年後まで名の残る仕事を志すが、野心のなかで贋作へ手を伸ばす。
- おひさ:繁次と参吉の幼なじみ。幼いころから繁次を慕っていたが、繁次の思い込みによって心を諦め、やがて参吉を愛するようになる。
- おつぎ:神田川沿いの居酒屋で働く女性。失恋に苦しむ繁次を、事情を問い詰めずに受け止める。
- 茂兵衛:参吉の祖父。木地職人。無口ながら腕と品格を備え、参吉を深く可愛がる。
- 角造:おひさと増吉の父。瓦職人。酒に溺れ、家庭を不安定にする。
用語
- 御蔵の渡し:隅田川の渡し場。三人の幼少期と、終盤の告白を結ぶ象徴的な場所。
- 指物職人:板材を精密に組み、箪笥・机・箱などを作る木工職人。
- 蒔絵:漆で描いた模様に金粉や銀粉などを蒔いて装飾する漆工芸。
- 螺鈿:貝殻の真珠層を薄く切り、漆器や木工品にはめ込む装飾技法。
- 鈴虫の厨子:作中で参吉の才能と転落を象徴する重要な工芸品。
- 贋作:本物として通用するように作られた偽物。本作では職人倫理の核心となる。
物語を巡る
五つの場面から『落葉の隣り』を辿る。
物語の流れを辿る
御蔵の渡し、三人の始まり

参吉への尊敬

おひさの悲しみ

薪小屋の前の誤解

落葉に雨の音を聞く

鈴虫の厨子

名人の贋作

遅すぎた告白

これからどちらへ

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